「わっ、ありがとう! 八つ橋だ! うれしい!」
八つ橋の箱をぎゅっと胸に抱き、咲希が笑みを浮かべる。
はぁーー……だからそんなカワイイ顔すんなって。
……まだ脈があるかも、なんて勘違いしちまうじゃねーか。
「ねえ、よかったら今から海斗も一緒に食べない?」
「それ、オレからのお土産じゃん。家族で食べてよ」
笑いながらオレは自分ちの門を開けた。
「あ、そうだ。いくらうまくても、食べ過ぎて腹壊すなよ」
振り返って咲希に忠告する。
「もうっ、そんなことするわけないでしょ」
ほっぺたを膨らます咲希にひらりと手を振ると、オレは家の中へと入っていった。
玄関ドアに背中を預けると、はぁーーと大きく息を吐く。
……あんときの春田も、こんな気持ちだったのかな。
頭ん中がぐちゃぐちゃで、なんもまともに考えらんねー。
今までずっと、他のヤツが咲希のことをどう思ってようが、そんなの関係ねー。オレが咲希のことを想う気持ちさえハッキリしてればそれでいいって思ってたけど。
それは違うな。
全然違う。
一番大事なのは、周りの気持ちでも、オレの気持ちでもない。
咲希の気持ちだ。
八つ橋の箱をぎゅっと胸に抱き、咲希が笑みを浮かべる。
はぁーー……だからそんなカワイイ顔すんなって。
……まだ脈があるかも、なんて勘違いしちまうじゃねーか。
「ねえ、よかったら今から海斗も一緒に食べない?」
「それ、オレからのお土産じゃん。家族で食べてよ」
笑いながらオレは自分ちの門を開けた。
「あ、そうだ。いくらうまくても、食べ過ぎて腹壊すなよ」
振り返って咲希に忠告する。
「もうっ、そんなことするわけないでしょ」
ほっぺたを膨らます咲希にひらりと手を振ると、オレは家の中へと入っていった。
玄関ドアに背中を預けると、はぁーーと大きく息を吐く。
……あんときの春田も、こんな気持ちだったのかな。
頭ん中がぐちゃぐちゃで、なんもまともに考えらんねー。
今までずっと、他のヤツが咲希のことをどう思ってようが、そんなの関係ねー。オレが咲希のことを想う気持ちさえハッキリしてればそれでいいって思ってたけど。
それは違うな。
全然違う。
一番大事なのは、周りの気持ちでも、オレの気持ちでもない。
咲希の気持ちだ。



