俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 咲希と一緒に行ければ、超楽しかったかもだけど。

 まあ、それでも楽しかったよな。

 春田たちとは、めっちゃ仲良くなれたし。


「そうだ。咲希に土産買ってきた」

 ボストンバッグの中をがさごそ漁って、ホテルの土産物屋で買ったぬいぐるみを取り出そうとして――。

「ほいっ。よかったら家族で食べて」

 無難に一日目の京都で買った八つ橋の箱を差し出した。


 残るものだと困るかもだし……な。

 今まであんま考えたことなかったけど、大学生なんだから、そりゃあいろんな付き合いがあって当たり前。

 ひょっとしたら、告白なんかされたりしてるかもしれない。


 いや、当然されてるだろう。

 むしろされてないなんてありえない。

 こんなにカワイイのに、ほっとくなんてできるわけないだろ。


 さっきのヤツだって、ひょっとしたら……彼氏、かもだし?

 そりゃあ、あんなヤツに告られたら咲希だって……。


 ズキッ。


 胸が小さく痛む。


 いやいや、待て待て。勝手に先走んな。

 咲希に好きな人がいるとか、ましてや付き合ってるヤツがいるとか、そんな話聞いたことないし。


 ……けど、それをいちいちただのお隣さんのオレに報告する義務なんてないわけだしな。

 わざわざ家まで送り届けるなんて、そういう関係だって考えるのが妥当じゃね?