カーテンコールはまだ鳴らない。


気づけば――

⾼校⽣活の三年間は、ほとんどずっと、侑玖と過ごしていた。

「きょーかおっはよ〜!」

「朝っぱらからうっさい!」

――そんな会話ばかりだった。

カラオケにも⾏ったし、ボウリングにも⾏った。

放課後には、侑玖の⼤好物である⾟いラーメンを⼆⼈でよく⾷べに⾏った。

夏祭りも、⽂化祭も⼀緒に回った。

授業中、侑玖に乗せられて絵しりとりをしたこともあった。

……どうやら私は、⻘春と呼ばれるものの⼤半を、侑玖と過ごしていたらしい。

軽⼝を叩き合い、笑顔の絶えないあの空気感。

なんだかんだ⾔いながら、あれが好きで、居⼼地がよかった。

今思うと、私はもしかしたら――侑玖のことが、好きだったのかもしれない。