カーテンコールはまだ鳴らない。


翌朝。

⽬覚ましの⾳が、容赦なく部屋に響いた。

「……うるさ……」

響華は布団の中で⾝じろぎし、枕元に置いたスマホを⼿探りで掴む。

画⾯に表⽰された時刻を⾒て、⼩さく息を吐いた。

――起床、六時。

昨⽇、家に着いたのは深夜三時を回ってからだった。

シャワーを浴びて、最低限の⾝⽀度を整え、ベッドに倒れ込んだ記憶はある。

だが、眠った感覚はほとんどない。