カーテンコールはまだ鳴らない。


そこに⽴っていたのは、

タバコをくゆらせる――⾒覚えのありすぎる横顔。

「……っ」

⾔葉が、喉の奥で詰まる。

そこでタバコを吸っている⼈物は、響華がよく知る⼈間だったからだ。

――⾼瀬侑玖。

⾼校時代の、同級⽣だった男。

視界が、⼀気に過去へと引き戻される。