カーテンコールはまだ鳴らない。


「……私はね」

沈黙を埋めるように、響華が⼝を開いた。

「警視庁で働いてる」

侑玖の動きが、⼀拍だけ⽌まる。

「刑事」

そう付け⾜すと、彼は⽬を丸くした。

「まじで?」

「まじで」

「うーわ……」

少し⼤げさなくらいに息を吐いて、

「すげぇじゃん」

そう⾔って笑った。