カーテンコールはまだ鳴らない。


「……⼀時的に、ね」

そう返すと、侑玖は楽しそうに⽬を細めた。

「⼗分っしょ」

「お待たせしました、レモンサワーです」

店員がテーブルにグラスを⼆つ置く。

氷のぶつかる澄んだ⾳と、レモンの輪切りが浮かぶ透明な液体。

それを⾒た瞬間、響華の肩から、ふっと⼒が抜けた。

「……最⾼じゃん」

思わず零れたその⼀⾔に、侑玖が吹き出す。