カーテンコールはまだ鳴らない。


「……⿇辣湯⾵のやつある」

その⽂字を⾒た瞬間、⼆⼈同時に固まった。

「……懐かしくない?」

「懐かしすぎ」

「⾼校の帰り、よく⾏ったよね」

「⾟さ増し増しで」

「毎回むせてたくせに」

「チャレンジ精神よ」

顔を⾒合わせて、少しだけ笑う。

「……これも、頼む?」

響華が聞くと、侑玖は即答した。

「頼む」