カーテンコールはまだ鳴らない。


「……じゃあ、最初から半分だけかける」

「妥協案としてはアリ」

「でしょ」

どんどん付箋代わりに指で押さえていくメニュー。

「焼き⿃、塩とタレ選べるらしい」

「塩多めで」

「タレも欲しい」

「じゃ、塩多めタレ少なめ」

「めっちゃ仕切るじゃん」

「響華が優柔不断だから」

「どの⼝が⾔ってんの」

「この⼝」

ぺしっと軽く侑玖の額を指で弾く。