カーテンコールはまだ鳴らない。


「何気に六年ぶりくらいじゃん? 侑玖、同窓会も来なかったし。」

その⾔葉に、侑玖は苦笑いを浮かべる。

指でタバコを挟んで⼝から離し、響華と同じように、ゆっくりと煙を

吐きながら答えた。

「いやぁ〜、スマホ機種変したらLINEの連絡先全部消えちゃって……」

そう⾔って頭を掻き、視線を逸らす。

「え? バックアップとかは――」

⾔いかけて、響華は途中で⾔葉を切った。

「……って、そうだった。あんたバカなんだった」

呆れた表情でタバコを咥え直すと、侑玖は「ひっでぇ!」と声を上げ、

「まぁ、その通りなんだけどさぁ……」

と苦笑しながら、灰⽫にタバコを押し付けた。