ダウナーちゃんは死にたがり

亮哉は思わず吹き出した。

「なにそれ。」

「だって、絶対引きずるじゃん。」

「まぁ三日くらいは。」

「だから短いってば」

「でも、たぶん忘れない。」

伊織は少しだけ黙る。

そのあと、ぽつりと呟いた。

「……そういうとこ。」

「なに。」

「ほんと嫌。」

亮哉は煙草を咥え直す。

でも、火はつけない。

代わりに、ゆっくり息を吐いた。

「相馬。」

「ん。」

「今日も生きててえらいな。」

伊織のまつげが、わずかに揺れる。

亮哉は何気ないトーンのまま続ける。

「昨日の夜、乗り切ったんだろ。」