ダウナーちゃんは死にたがり

亮哉は小さく笑う。

「嫌ならブロックどうぞ。」

「いや、しないけど。」

即答だった。

亮哉が少しだけ目を丸くする。

伊織はそれに気づかないまま、トーク画面を見つめていた。

「……ねえ。」

「ん?」

「もし夜、死にたくなったら」

亮哉の指が止まる。

伊織は続けた。

「ここに連絡してもいいの。」

教室の喧騒が、少し遠く聞こえる。

亮哉は伊織を見上げた。

眠たげな黒目。

相変わらず、何を考えているのか分からない顔だ。

本気なのか冗談なのかがわかりにくい。

でもたぶん、これは冗談じゃない気がする。