ダウナーちゃんは死にたがり


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午前⼆時三⼗七分。

宇野亮哉は、⽬を閉じているのに眠れなかった。

天井は暗いまま。

カーテンの隙間から、街灯の輪郭だけがぼんやりと浮かんでいる。

寝返りを打つ。

布団が擦れる⾳が、やけに⼤きい。

「……はぁ。」

理由はない。

今⽇、特別嫌なことがあったわけでもない。

両親はいない。

怒鳴り声もない。

静かで、平和で、何も起きていない。

なのに。

胸の奥に、じわっと広がる感覚。

――消えたい。

死にたい、というより。

いなくなれたら楽だな、みたいな。

理屈は分かっている。

今すぐ死ぬわけがない。

死ぬ勇気もない。

死ぬメリットもない。

現実的じゃない。

だから⾏動には移さない。

移せない。

それでも、感情は理屈と別の場所にある。

もう⼀度、寝返り。

枕に顔を埋める。

「……めんどくさ。」

⾃分に対して。