ダウナーちゃんは死にたがり


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午前⼆時。

世界がいちばん静かになる時間。

伊織は⽬を開けていた。

眠れない、というより

眠る意味が分からない、に近い。

天井を⾒つめたまま、胸の奥にじわじわと広がる感覚をなぞる。

――死にたい。

唐突でもない。

理由もない。

ただ、波みたいにやってくる。

昼間は⼤丈夫だったのに。