極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

(急いで! 急がないと、赤ちゃんが……)

 なんとなく理解した、もう時間がないのだと。
 赤ん坊を取り巻く淡い光――命の灯のようなものが、どんどん弱まっていく。

『どうして、そばにいないの。あいたいよ。まま……』
(頑張って! 今お父さんが必死に、あなたを助けようとしてくれてる!)

 赤子の声が目に見えてか細くなるが、この状態では励ましの言葉も出ない。
 構わずに、私は必死に心の声で呼びかけた。

(きっと、もうすぐ安全なところに着くから! 温かいベッドや美味しいご飯も待ってるし、ママも元気になったら私が一緒に探しに行ってあげる! だから、それまで!)

『さむい。くらいよ、こわいよぉ……』

 懸命な思いは伝わらず、赤ん坊の声は儚く途切れだす。このままじゃ……。