「私のこと知ってたから。未来から助けに来てくれたんだ。」
私がそう言うと、朔はアイスの棒を指でくるくる回しながら、少し照れたように笑った。
「そうだね。ちゃんと有言実行。」
「え?」
「10年後口説きにいくって言ったでしょ? 羽瑠のこと。」
「いってたかも。」
「…7歳の俺は君に一目惚れしたんだ。
そして、また俺は君に一目惚れした。」
「うそ。」
「本当だよ。ほんと。」
朔は噛みしめるように、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
その声は、どこか震えていた。
「だから、絶対羽瑠の未来は奪わせない。
羽瑠のものだ。」
その言葉は、まっすぐで、強くて、優しかった。
「そうだね。」
私がそう返すと、朔はふっと微笑んだ。


