万華鏡は月を巻き戻す

ロケットペンダントに何を入れようかな……。
朔のことを想って、って言われても……難しい。

朔は少し離れた棚で、真剣な顔でパワーストーンを見比べている。

そんなとき、店員さんがそっと声をかけてきた。

「何を入れるか迷われてます?」

「はい……ちょっと。」

「そうですね。だいたい誕生月のパワーストーンを入れる方が多いですよ。
あとは、それに合わせてラメ入りの粉末を入れると、とても綺麗になります。」

「ありがとうございます。」

アドバイスに軽く頭を下げたところで、朔が戻ってきた。

「決まった?」

「うーん……なんとなく、かな。」

「そっか。」

「朔は?」

「ばっちり! いいの作るから待っててね!」

自信満々に笑う朔。
その笑顔を見るだけで、胸がふわっと温かくなる。