死ぬまでにしたいリスト
羽瑠に一目惚れと伝える。
羽瑠と放課後アイスを食べる。
羽瑠と水族館デートする。
おそろいのキーホルダーを買う。
羽瑠と遊園地にいく。
羽瑠に勉強を教える。
羽瑠の誕生日をお祝いする。
羽瑠と寝落ち電話をする。
羽瑠と海に行く。
羽瑠と夏祭りにいく。
羽瑠に好きだと伝える。
羽瑠とキスをする。
羽瑠へ…腎臓を返す。
紙は少し折れ曲がっていた。
文字はところどころ震えていて、
急いで書いたのか、迷いながら書いたのか、
インクが濃く滲んでいる部分もある。
「何これ…。」
声が震える。
喉の奥がつまって、うまく息ができない。
こんなのずるいよ。
ずるすぎる。
紙を握る指が震え、
涙がぽたり、ぽたりと落ちて文字を濡らす。
滲んだインクが、まるで朔の気持ちまで溶けてしまいそうで、
胸がぎゅっと締めつけられる。
ポロポロと涙が溢れる。
頬を伝う涙は止まらなくて、
視界がぼやけて、
紙の文字が揺れて見えた。
朔がどんな気持ちでこれを書いたのか。
どれだけの時間、
どれだけの想いを込めていたのか。
その全部が、
胸に流れ込んできて、
痛いほど苦しくなる。
黒木は何も言わずにそっと病室から出て行った。


