「羽瑠…」
朔に手を引かれ、そのまま抱きしめられる。
浴衣越しでもわかるほど、朔の腕が震えていた。
「ありがとう。」
その一言が、胸の奥に深く落ちていく。
花火の音が夜空に散っていく間、
2人はただ、震える手で抱きしめ合った。
涙で顔がぐちゃぐちゃになっても、
朔は離れなかった。
やがて花火が終わり、
夜の静けさが戻る。
「帰ろっか。」
「うん。」
手を繋いで歩く道は、
さっきまでより少しだけ重かった。
あっという間に家に着いてしまう。
「じゃあ羽瑠…おやすみ。
ちゃんと鍵閉めてね。」
「うん。おやすみ。」
まるで“また明日がある”みたいな言い方。
そんな優しさが、逆にずるい。
朔と別れた瞬間、
玄関で膝が崩れた。
涙が止まらない。
きっと、もう明日には
17歳の朔はいない。
無邪気に笑って、
手を引いてくれる朔はいない。
でも――
この世界のどこかで生きていてくれるなら、
それでいい。
そう思おう。
それでも…やっぱり。
「朔…。もっと一緒にいたかったよ。」
朔に手を引かれ、そのまま抱きしめられる。
浴衣越しでもわかるほど、朔の腕が震えていた。
「ありがとう。」
その一言が、胸の奥に深く落ちていく。
花火の音が夜空に散っていく間、
2人はただ、震える手で抱きしめ合った。
涙で顔がぐちゃぐちゃになっても、
朔は離れなかった。
やがて花火が終わり、
夜の静けさが戻る。
「帰ろっか。」
「うん。」
手を繋いで歩く道は、
さっきまでより少しだけ重かった。
あっという間に家に着いてしまう。
「じゃあ羽瑠…おやすみ。
ちゃんと鍵閉めてね。」
「うん。おやすみ。」
まるで“また明日がある”みたいな言い方。
そんな優しさが、逆にずるい。
朔と別れた瞬間、
玄関で膝が崩れた。
涙が止まらない。
きっと、もう明日には
17歳の朔はいない。
無邪気に笑って、
手を引いてくれる朔はいない。
でも――
この世界のどこかで生きていてくれるなら、
それでいい。
そう思おう。
それでも…やっぱり。
「朔…。もっと一緒にいたかったよ。」


