「ほんとだー。ゾンビ山田だ。久しぶり〜」
他校の制服の男たちが、僕に近付いて来る。
……最悪だ。見つかってしまった。
この2人は、同じ中学だった同級生。それでいて、僕をいじめていた奴らでもある。
「なあなあ、向こうにいるのって南高だよな。すっげぇヤンキーみたいな女とチャラそうな男」
「えー、ゾンビと一緒じゃん」
「もしかして、またパシられてんのー?」
ぐっと頭を押さえつけられて、顔が沈む。
卒業してやっと解放されたはずの手が、また僕を痛めつけている。
「俺らにもなんかおごれよー」
ガシッと肩を組む手が、首を絞められた昔を思い出させた。
手足の震えを抑えながら、パシッと同級生の手を払い除ける。チッ、と不機嫌な顔が僕を見下ろしたとき。
「おーい、山田。なにしてんの?」
「知り合いか?」
カゴを持った崎田とカザネが、背後から近付いて来る。
ーーこんな惨めな姿、過去も知られたくない。
同級生を押し退けて、この場から走り去ろうとするけど。
「ねえねえ、山田くんはどっちがいい?」
「……えっ」
ひょこっと現れた百合園さんに、行手を阻まれた。カフェオレかりんごジュースのどちらがいいか、聞いてくる。
それどころではないのだが、どうしたらいいんだ。
「あの子、めっちゃ可愛くね?」
「ゾンビと同じ制服じゃん」
後ろから、同級生たちのそんな声が聞こえて来た。
あいつらのことだから、百合園さんを紹介しろとか脅迫してこないだろうな?
絶対にしないぞ。死んでもするものか。
他校の制服の男たちが、僕に近付いて来る。
……最悪だ。見つかってしまった。
この2人は、同じ中学だった同級生。それでいて、僕をいじめていた奴らでもある。
「なあなあ、向こうにいるのって南高だよな。すっげぇヤンキーみたいな女とチャラそうな男」
「えー、ゾンビと一緒じゃん」
「もしかして、またパシられてんのー?」
ぐっと頭を押さえつけられて、顔が沈む。
卒業してやっと解放されたはずの手が、また僕を痛めつけている。
「俺らにもなんかおごれよー」
ガシッと肩を組む手が、首を絞められた昔を思い出させた。
手足の震えを抑えながら、パシッと同級生の手を払い除ける。チッ、と不機嫌な顔が僕を見下ろしたとき。
「おーい、山田。なにしてんの?」
「知り合いか?」
カゴを持った崎田とカザネが、背後から近付いて来る。
ーーこんな惨めな姿、過去も知られたくない。
同級生を押し退けて、この場から走り去ろうとするけど。
「ねえねえ、山田くんはどっちがいい?」
「……えっ」
ひょこっと現れた百合園さんに、行手を阻まれた。カフェオレかりんごジュースのどちらがいいか、聞いてくる。
それどころではないのだが、どうしたらいいんだ。
「あの子、めっちゃ可愛くね?」
「ゾンビと同じ制服じゃん」
後ろから、同級生たちのそんな声が聞こえて来た。
あいつらのことだから、百合園さんを紹介しろとか脅迫してこないだろうな?
絶対にしないぞ。死んでもするものか。



