「三又会長とは、ついさっきバッタリ会ったんだ。1人だったから、俺が誘ったんだ」
「なんか人数増えてよく分かんねーけど、ちょうど3対3(さんさん)でグループデートみたいっすね!」
崎田の発言に、一瞬みんなが固まった。
そういう思考でいるのは、お前だけなんだよ。
屋台の前を歩きながら、前の背中を眺める。顔を赤くした崎田が、カザネに話しかけている。
さっき買ったチョコバナナを食べるか、とでも聞いたのか。おもむろにマスクを下げたカザネが、崎田の持つチョコバナナにかぶりついた。
わなわなと、奴が感激している。目が合って、直視出来なくなったらしい。顔を背けながら、肩を揺らして喜びを抑えきれていない。
幸せそうだな。そう思ったとたん、ふいに手を掴まれた。
「まーくん、なにか食べたいものないですか?」
なぜか隣にいる三又依子が、僕に接近していた。
「な、ないない! しかも、この手、なんだ」
慌てて振り払おうとするけど、がっしり持たれていて離れない。
「昔はこうして繋いでいましたでしょ? まーくん、すぐ迷子になるから。勝手に行っちゃ、めっ! ですよ〜」
「や、やめてくれぇ」
だ……ダメだ! この人の中で、僕は幼稚園児の幼馴染のままなんだ。
なにやら後ろから、チクチクと痛い視線を感じる。見ると百合園さんが唇を尖らせて、すんとした目をしていた。
「成瀬先輩、ベビーカステラ食べませんか?」
「おっ、いいねぇ。これ好きなんだ」
「わたしもなんです」
おいおい、ちょっと待て。2人が屋台の前で足を止めたけど、他は進んで行く。
「あ、あの……三又先輩。僕も、カステラを……」
「なあなあ、山田〜。ところで、三又会長とどういう関係なわけ?」
「えっ、それはあとで……」
「アタシも聞きたかったんだよ、それ〜」
タイミング悪く声をかけられて対応している間に、後ろの2人を見失ってしまった。
「なんか人数増えてよく分かんねーけど、ちょうど3対3(さんさん)でグループデートみたいっすね!」
崎田の発言に、一瞬みんなが固まった。
そういう思考でいるのは、お前だけなんだよ。
屋台の前を歩きながら、前の背中を眺める。顔を赤くした崎田が、カザネに話しかけている。
さっき買ったチョコバナナを食べるか、とでも聞いたのか。おもむろにマスクを下げたカザネが、崎田の持つチョコバナナにかぶりついた。
わなわなと、奴が感激している。目が合って、直視出来なくなったらしい。顔を背けながら、肩を揺らして喜びを抑えきれていない。
幸せそうだな。そう思ったとたん、ふいに手を掴まれた。
「まーくん、なにか食べたいものないですか?」
なぜか隣にいる三又依子が、僕に接近していた。
「な、ないない! しかも、この手、なんだ」
慌てて振り払おうとするけど、がっしり持たれていて離れない。
「昔はこうして繋いでいましたでしょ? まーくん、すぐ迷子になるから。勝手に行っちゃ、めっ! ですよ〜」
「や、やめてくれぇ」
だ……ダメだ! この人の中で、僕は幼稚園児の幼馴染のままなんだ。
なにやら後ろから、チクチクと痛い視線を感じる。見ると百合園さんが唇を尖らせて、すんとした目をしていた。
「成瀬先輩、ベビーカステラ食べませんか?」
「おっ、いいねぇ。これ好きなんだ」
「わたしもなんです」
おいおい、ちょっと待て。2人が屋台の前で足を止めたけど、他は進んで行く。
「あ、あの……三又先輩。僕も、カステラを……」
「なあなあ、山田〜。ところで、三又会長とどういう関係なわけ?」
「えっ、それはあとで……」
「アタシも聞きたかったんだよ、それ〜」
タイミング悪く声をかけられて対応している間に、後ろの2人を見失ってしまった。



