チラリと視線がガチ合って、頬が熱くなる。百合園さんの顔も心なしか紅潮している気がして、無言で近くにあったエアコンのスイッチを入れた。
きっとこの部屋が暑いんだ。こんな話をしているから、特に。
「えー、それって初対面ってこと? 一緒に行ってたわけじゃなくて?」
崎田の問いかけに、百合園さんがこくんと頷く。
「なにがあったらそうなるんだ? 六花、そこんとこ詳しく教えてくれ!」
「俺も知りたい!」
がっつく2人をよそに、僕はふぅと息を吐く。少しずつ気温が下がって来たぞ。早く熱っぽい体を覚ましてくれ。
「わたし、はしゃぎすぎて迷子になっちゃって。泣いてたら、同じくらいの男の子が近付いて来て。僕も1人だから、一緒にいてあげるって手を握ってくれたの」
小1のくせに、キザな野郎だな。僕なんか、高校生になっても女子と手を繋いだことすらないのに。
「それヤバッ! マンガの世界みてぇ。で、名前とか学校とか聞いたの?」
ううんと首を振る百合園さんに、チッと舌打ちして。
「なんだよ、そいつ! 名乗りもしないとは男前じゃねぇか! 癪に触るけど、六花、それはもう運命だ! どうする、探すか⁉︎」
興奮気味に立ち上がるカザネ。勢いが増すと、迫力があり過ぎるんだよ。
熱くなって来たのか、マスクを外した。露わになった素顔を、崎田がじっと見ている。
「やめてよ〜。それは過去の話なんだから。それに、その子はわたしのことなんて覚えてないよ」
言いながら眉を下げる百合園さんと、視線が触れ合った。
今日はよく目が合う。意識して、僕が見ているからだ。
でも、勘違いしてはいけない。
だって彼女は、ーー成瀬琉生が好きなのだから。
きっとこの部屋が暑いんだ。こんな話をしているから、特に。
「えー、それって初対面ってこと? 一緒に行ってたわけじゃなくて?」
崎田の問いかけに、百合園さんがこくんと頷く。
「なにがあったらそうなるんだ? 六花、そこんとこ詳しく教えてくれ!」
「俺も知りたい!」
がっつく2人をよそに、僕はふぅと息を吐く。少しずつ気温が下がって来たぞ。早く熱っぽい体を覚ましてくれ。
「わたし、はしゃぎすぎて迷子になっちゃって。泣いてたら、同じくらいの男の子が近付いて来て。僕も1人だから、一緒にいてあげるって手を握ってくれたの」
小1のくせに、キザな野郎だな。僕なんか、高校生になっても女子と手を繋いだことすらないのに。
「それヤバッ! マンガの世界みてぇ。で、名前とか学校とか聞いたの?」
ううんと首を振る百合園さんに、チッと舌打ちして。
「なんだよ、そいつ! 名乗りもしないとは男前じゃねぇか! 癪に触るけど、六花、それはもう運命だ! どうする、探すか⁉︎」
興奮気味に立ち上がるカザネ。勢いが増すと、迫力があり過ぎるんだよ。
熱くなって来たのか、マスクを外した。露わになった素顔を、崎田がじっと見ている。
「やめてよ〜。それは過去の話なんだから。それに、その子はわたしのことなんて覚えてないよ」
言いながら眉を下げる百合園さんと、視線が触れ合った。
今日はよく目が合う。意識して、僕が見ているからだ。
でも、勘違いしてはいけない。
だって彼女は、ーー成瀬琉生が好きなのだから。



