白塗りの壁に、赤茶色の瓦が一際目立つ一軒家。その前に立ち、深いため息を吐く。
僕の後ろには、チャラ男の崎田とヤンキーのカザネが腕組みをして並んでいる。
なぜ、こんなカオスな状況に陥ってしまったのか。
遡ること1時間前。
放課後、教室で帰宅の準備をしていたところ、担任に呼び止められた。
「ちょいと、山田くん。君、たしかオカ部と言う名の帰宅部だったよね?」
「……ええ、まあ」
不思議や怪奇を好む人間が所属するオカルト部、通称オカ部。今年は1年の部員が入らなかったために、2人しかいない廃部寸前の部活だ。
しかもその片割れは現在入院中で、今は実質僕のみ。部室にはめっきり立ち入らなくなり、帰宅部と化しているのだ。
「その空いた時間に、習い事でもしておるんだろうか?」
「えっ、いえ……特には」
何を言い出すのかと思ったら、担任はホッとしたようにプリントのファイルを渡してきた。
な、なんだ? まさか、雑用でもしろと言うのか。
「百合園さんが、もう2日も休んでおるだろう」
「……はい」
「明日提出期限のプリントがあるんだよ。悪いけど、山田くん、持ってってくれんか?」
な、なんだと⁉︎
この期に及んで、こんなチャンスが僕の元へ回ってくるとは想定外だ。行くと即答したいが、がっつき過ぎても変に思われるかもしれない。
ここは冷静に、面倒くさそうに返答するのが正解なのか?
「え、えっと、まあ、行ってもいいですけど……」
「せんせー、それ俺行くわ!」
僕の後ろには、チャラ男の崎田とヤンキーのカザネが腕組みをして並んでいる。
なぜ、こんなカオスな状況に陥ってしまったのか。
遡ること1時間前。
放課後、教室で帰宅の準備をしていたところ、担任に呼び止められた。
「ちょいと、山田くん。君、たしかオカ部と言う名の帰宅部だったよね?」
「……ええ、まあ」
不思議や怪奇を好む人間が所属するオカルト部、通称オカ部。今年は1年の部員が入らなかったために、2人しかいない廃部寸前の部活だ。
しかもその片割れは現在入院中で、今は実質僕のみ。部室にはめっきり立ち入らなくなり、帰宅部と化しているのだ。
「その空いた時間に、習い事でもしておるんだろうか?」
「えっ、いえ……特には」
何を言い出すのかと思ったら、担任はホッとしたようにプリントのファイルを渡してきた。
な、なんだ? まさか、雑用でもしろと言うのか。
「百合園さんが、もう2日も休んでおるだろう」
「……はい」
「明日提出期限のプリントがあるんだよ。悪いけど、山田くん、持ってってくれんか?」
な、なんだと⁉︎
この期に及んで、こんなチャンスが僕の元へ回ってくるとは想定外だ。行くと即答したいが、がっつき過ぎても変に思われるかもしれない。
ここは冷静に、面倒くさそうに返答するのが正解なのか?
「え、えっと、まあ、行ってもいいですけど……」
「せんせー、それ俺行くわ!」



