成瀬先輩の後ろに、突如大きな黒い物体が現れた。推定158センチであろう百合園さんの身長を越している。
いや、待て。ここ学校だぞ! てかその前にどこから!
「トリャァァァーーッ!」
ほどよく胸に響く重低音。
あたふたしているうちに、百合園さんがシュッと飛び上がり、華麗な飛び蹴りでクマを一撃していた。
スカートをふわりとなびかせ、着地。
パンパンと手をはたき、ヒーロー並みのイケメン顔を見せている。
あの、お淑やかでいかにもお嬢様な風貌の彼女が、だ! ものの数秒で。
「……マジか、強」
そうか、彼女……こっち側の人だったのか。
こっち側、いわゆる王道な少女漫画ではなく少年漫画のような展開になる人間のことだ。
あちら側の登場人物であろう成瀬先輩は、全く気付くことなく校舎の角を曲がって行った。
結構な雄叫びと衝撃音だったよな。あれはあれで、ある意味天才だ。
気を取られていると、百合園さんがこちらを見ていることに気付いた。
目が合ってしまった。なにやらこっちに向かって来るぞ?
ヤバい、早く逃げなければ……。
「あの、山田くん」
いや、待て。ここ学校だぞ! てかその前にどこから!
「トリャァァァーーッ!」
ほどよく胸に響く重低音。
あたふたしているうちに、百合園さんがシュッと飛び上がり、華麗な飛び蹴りでクマを一撃していた。
スカートをふわりとなびかせ、着地。
パンパンと手をはたき、ヒーロー並みのイケメン顔を見せている。
あの、お淑やかでいかにもお嬢様な風貌の彼女が、だ! ものの数秒で。
「……マジか、強」
そうか、彼女……こっち側の人だったのか。
こっち側、いわゆる王道な少女漫画ではなく少年漫画のような展開になる人間のことだ。
あちら側の登場人物であろう成瀬先輩は、全く気付くことなく校舎の角を曲がって行った。
結構な雄叫びと衝撃音だったよな。あれはあれで、ある意味天才だ。
気を取られていると、百合園さんがこちらを見ていることに気付いた。
目が合ってしまった。なにやらこっちに向かって来るぞ?
ヤバい、早く逃げなければ……。
「あの、山田くん」



