恋する天音と問いする成瀬

私、天野天音。
む、胸がドキドキする。
顔が赤くなってる。
これってもしかして………

「二日酔い?」

「私未成年だよ!」

 この人の名前は成瀬青波。
 まあ見たら分かる通り、私が恋をしていると、何度も問いかけてくるの。

「ほら、それならこれを飲みな」

「コトッ」

「み、水?……だ、だから酔ったわけじゃないから!」

 こんな調子で、いつも会話が成立しないの。
 いや、男子ってみんなこんなもんなの?

「じゃあ、なんでそんな胸を抑えてるの?」

「それは、胸が痛いからなの!
 私、恋してるかもしれない!」

「えっ、こいってあのこい?」


 あー。はいはいまたそれね。

「言っとくけど、魚の話じゃなかって……」

「あ、魚の方だったの?」

 なんだ。ちゃんと恋の方ってわかってたのか。

「いや、違う……」

「鯉って紅白、昭和三色、大正三色っていろんな色があるけど、俺はやっぱり紅白かな。まあ、人によって色々好みはあるけど、俺の家族はみんな昭和三色が好きだって言ってたから、今うちにいるのはそれだけなんだよね。でも、今度紅白も勝ってもらえるって言ってて、俺楽しみなんだよね。あまり人の好みをどうこう言えないけど、天音さんって何色が好きなの?」

 この人、鯉に関するこだわりか何かわからないけど、強すぎる……

 

 こんな感じで、私はいつも彼の質問に困っています。でも、何故か断ることもできない……
 私、ツッコミ切れるかなあ?

「何ゴニョ言ってんの?」

「うるさい!」