……ドンッ!!
大きな音とともに、ステージに七人のメンバーが飛び出してくる。
さらに歓声が爆発した。
ステージに立つ彼らの姿は、ただただ圧巻で……
……格好いい。
何度か会っているセナ君が格好いいのは知っていた。
でも、ステージの上の彼は、私が知っているセナ君とは少し違って見えた。
他のメンバーもそれぞれが輝いていて、誰からも目が離せない。
七人いるのに、誰一人埋もれていない。
それぞれの色がちゃんとあって、その全部が合わさると、こんなにも強いんだ。
動画で観たMVとは、まったく違う。
生の歌声、生のダンス、生の笑顔……
音が、空気ごとぶつかってくる。
客席に向けて手を振るたび、会場全体が揺れるみたいに熱を返す。
……アイドルって、すごい。
あの日、『アイドルなんか』ってイラついて口走ってしまった自分が恥ずかしい。
何も知らないくせに、勝手に見下したみたいな言い方をしてしまった。
あれはきっと、私の中の悔しさをぶつけただけだったのに。
セナ君のあの表情……
あれって、きっと悲しかったんだよね。
それでも、私の曲を歌いたいって思ってくれたの?
……この広い会場で……?
こんな何千、何万って人の前に立つ人が、本気でそう言ってくれたの?
何曲目かに差しかかった頃、さっきのマネージャーさん……八神さんが再び私のもとに来て、声をかけてきた。
「セナが音羽さんと話したいと言ってまして。少し、来ていただけますか?」
えっ、ライブ中に……?
話したいことって、なに?
戸惑っている私に気づいたのか、八神さんは穏やかに微笑んで話し出す。
「突然で驚かれましたよね。実は、セナから少し聞いてまして」
「見つけたんだよ!!」
「ずーっと前にさ、めちゃくちゃピアノをキラキラ輝かせて弾いてた子がいて!それが、偶然いたの!!!」
「えー?ピアノ?」
「そう!!ユーリ、わっかんねーかなー!?マジで、他の人と全然違うんだよ!
うわ……あいつ作曲とかやんねーかな!?絶対すっげー曲、作ると思うんだけど!!」
「聞いてみればいいじゃん。『俺らの曲作ってほしい』って、普通にさ。セナ、そういうの得意でしょ?」
「ツバキ、ナイス!だよな!声かけてみるわ!!」
「いや、不審者でしょそれ」
「シン、うるさい!」
「……というやり取りがありまして。まさか本当に連れてくるとは、思いませんでしたけどね」
「…………」
歓迎されてない……のかも。
そりゃそうだよね……
ただの女子高生だし。
セナ君の勢いでここまで来てしまったけど、冷静に考えたら場違いにもほどがある。
急に現れて、関係者席に座って、ライブ中に呼ばれて。
迷惑だと思われていても、おかしくない。
そう思っていた、そのとき。
「……あ、あそこにいます。セナ!」
八神さんの声が少し弾む。
顔を上げたその先に、ステージ袖に立つ、セナ君の姿が見えた。
大きな音とともに、ステージに七人のメンバーが飛び出してくる。
さらに歓声が爆発した。
ステージに立つ彼らの姿は、ただただ圧巻で……
……格好いい。
何度か会っているセナ君が格好いいのは知っていた。
でも、ステージの上の彼は、私が知っているセナ君とは少し違って見えた。
他のメンバーもそれぞれが輝いていて、誰からも目が離せない。
七人いるのに、誰一人埋もれていない。
それぞれの色がちゃんとあって、その全部が合わさると、こんなにも強いんだ。
動画で観たMVとは、まったく違う。
生の歌声、生のダンス、生の笑顔……
音が、空気ごとぶつかってくる。
客席に向けて手を振るたび、会場全体が揺れるみたいに熱を返す。
……アイドルって、すごい。
あの日、『アイドルなんか』ってイラついて口走ってしまった自分が恥ずかしい。
何も知らないくせに、勝手に見下したみたいな言い方をしてしまった。
あれはきっと、私の中の悔しさをぶつけただけだったのに。
セナ君のあの表情……
あれって、きっと悲しかったんだよね。
それでも、私の曲を歌いたいって思ってくれたの?
……この広い会場で……?
こんな何千、何万って人の前に立つ人が、本気でそう言ってくれたの?
何曲目かに差しかかった頃、さっきのマネージャーさん……八神さんが再び私のもとに来て、声をかけてきた。
「セナが音羽さんと話したいと言ってまして。少し、来ていただけますか?」
えっ、ライブ中に……?
話したいことって、なに?
戸惑っている私に気づいたのか、八神さんは穏やかに微笑んで話し出す。
「突然で驚かれましたよね。実は、セナから少し聞いてまして」
「見つけたんだよ!!」
「ずーっと前にさ、めちゃくちゃピアノをキラキラ輝かせて弾いてた子がいて!それが、偶然いたの!!!」
「えー?ピアノ?」
「そう!!ユーリ、わっかんねーかなー!?マジで、他の人と全然違うんだよ!
うわ……あいつ作曲とかやんねーかな!?絶対すっげー曲、作ると思うんだけど!!」
「聞いてみればいいじゃん。『俺らの曲作ってほしい』って、普通にさ。セナ、そういうの得意でしょ?」
「ツバキ、ナイス!だよな!声かけてみるわ!!」
「いや、不審者でしょそれ」
「シン、うるさい!」
「……というやり取りがありまして。まさか本当に連れてくるとは、思いませんでしたけどね」
「…………」
歓迎されてない……のかも。
そりゃそうだよね……
ただの女子高生だし。
セナ君の勢いでここまで来てしまったけど、冷静に考えたら場違いにもほどがある。
急に現れて、関係者席に座って、ライブ中に呼ばれて。
迷惑だと思われていても、おかしくない。
そう思っていた、そのとき。
「……あ、あそこにいます。セナ!」
八神さんの声が少し弾む。
顔を上げたその先に、ステージ袖に立つ、セナ君の姿が見えた。
