『顔も見たくない』と振られた御曹司に十年越しで執着されていました

 キスだけですっかり蕩け切ってしまった紗月。服の上から体のラインをなぞられると鼓動は自分でも心配になるほど速くなっていく。それは彼にも伝わっているだろう。

 大きな掌が腰のラインから胸の膨らみに滑ったとき、紗月は思わずビクリと体を震わす。

「嫌じゃない?」

 大須賀は動きを止め、紗月の顔を覗き込んできた。

「嫌じゃない。恥ずかしいだけ……」

 小声で見上げると彼は、口の端を上げた。

「そうか、でも、これからもっと恥ずかしくなるよ」

 そう声を落とした彼は、再び紗月の唇を塞ぎ、掌を這わせ始めた。

 やがて大須賀は紗月のニットの端から手を差し込みより直接的な刺激を与え始める。太ももの内側で指先が動いたと思うと、臀部の丸みをなぞった。

 着ていた服も、熱の高まりと同時に少しずつ取り払われていき、気づけば生まれたままの姿になっていた。

「綺麗だな」

 紗月を跨いで膝立ちになりながら、大須賀は悩ましげな息をついた。

「……綺麗じゃない」

 紗月は胸を上下させながら、彼を見上げる。

「綺麗だよ。それに、かわいい」