Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~



「もしかしたら、熱中症かもしれないね。とりあえず、保健室に連れて行こうか。優希くん、歩けそうかな?」

「……すみま、せん。今は、無理かもしれないです……」

「ん、りょーかい。それじゃあオレがおぶっていくね」

「で、でも、遊馬先輩の背中で、吐いちゃったら……」

「いいよ、そんなの気にしなくて。とりあえず浅羽くんは、先に保健室に向かって、先生にこのことを伝えてもらってもいいかな? それから八乙女くんには、荷物を持ってもらって…「おいおい、八乙女の奴、ぴんぴんしてんじゃねーか」


緊迫した空気が漂う中、へらへらと笑いながら現れたのは、三年生の三人組だった。

見覚えのある顔ぶれと気になる発言に、雄星は顔をしかめた。


「……なぁ、優希。もしかして差し入れのスポドリって、アイツらからもらったのか?」


雄星が険しい顔のまま尋ねる。


「う、ううん……もらったのは、黒髪で、眼鏡をかけていた……優しそうな雰囲気の、男の子だったよ……」

「あー実はさぁ、そこらにいた気弱そうな奴に、ちょーっとお願いして、八乙女に渡すように伝えておいたんだよな。でもまさか、別の奴が飲んじまうなんて」

「ひどいなぁ、八乙女くんは。俺らのせっかくの厚意を、他人に渡しちまうなんてさぁ」


ゲラゲラと下品な笑い声を響かせている三年生たちに、優希の隣でしゃがみ込んでいた塁生が、怒った顔をして立ち上がる。