Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~



「……あれ?」

「どうかしたのか?」


ペットボトルのキャップをひねった優希は、違和感に首を傾げた。


「何だか、このスポーツドリンク……ううん、やっぱり何でもないよ」


未開封のペットボトルを開ける時の“カチッ”という音がしなかった。

それに、知っている味とも少し違う気がする。

けれど気のせいだと考えた優希は、そのまま数口スポーツドリンクを飲んだ。



「――よし! 打ち合わせがてらの休憩もしたし、そろそろ稽古場に向かおうぜ」

「だね。あと十分くらいで使用可能時間になるし」


皆が立ち上がり、予約していた稽古場へと向かう。

――そこで謙杜は、優希の様子がおかしいことに気づいた。