「衣装合わせ、楽しみにしてたんだよな~」
立ち稽古も順調に進み、だいぶ形になってきた。
本番まで二週間を切っているということで、今日は衣装合わせをすることになっていた。
衣装室に向かっている塁生の声は弾んでいて、言葉通り、この時を待ちわびていたことが伝わってくる。
「でも、僕たちの役に合う衣装が、ちゃんとあるのかな?」
「そこは大丈夫だろう。俺たちが演じるのは王子と姫と悪い魔女、それに妖精や王子。定番の役どころばかりだ。舞凛学園には、千着以上の衣装が用意されていると聞いたことがある。必ず見合う衣装があるはずだ」
優希の疑問には、入学前から情報をばっちり仕入れていた雄星が答えてくれる。
専門の職員もいるので、頼めばサイズ合わせもしてもらえることになっている。至れり尽くせりだ。



