――普段の二人の関係性を想えば、とても塁生から出た言葉だとは思えない。
しかし今の塁生の言葉は、確実に雄星へと向けられたものだ。
「浅羽、お前……何か変なものでも食べたのか?」
「っ、はあ!? お前、マジでさ……!」
塁生なりに、雄星を励ましたくて口にした言葉だ。
それは雄星にも、きちんと伝わったらしい。
「ふっ、冗談だ。……悪かった。兄貴のことを意識し過ぎて、少し周りが見えなくなってた。これからは気をつける」
素直に謝罪をする雄星に、塁生もまた驚いている。
けれど優希は、そんな二人のやりとりを嬉しそうに見つめながら、
(やっぱり、いいコンビになれそうだよね、この二人)
と、ほっこりした気持ちになっていた。



