「こうして面と向かって話すのは久しぶりだね、雄星」
「……兄貴」
見つめ合っている二人は、どちらも八乙女晃成の息子だ。
つまり――彼は、雄星の実の兄でもあるということだ。
しかも晃志は「俺のことを話題に出してもらえるなんて、光栄だな」と、確かにそう口にしていた。
つまり彼が、昨年のキングということだ。
そして一年生の時には、ジョーカーの称号も得ているということになる。
「お前、父さんが持ってきた舞台出演の話を全部断って、この学園に入学してきたんだって? 俺みたいに、実際に現場で経験を積みながら学園で学んだ方が、絶対に今後のためになると思うけど」
「……兄貴には関係ないだろ」
けれど、兄弟というには、何だか……。
二人の間には、妙に緊迫した空気が漂っている。



