「三人で何の話をしてるの?」
そこに、飲み物を買うために自販機に行っていた優希と雄星が戻ってきた。
塁生がアワード候補者や称号の話をしていたことを伝えれば、優希も好奇心を顔いっぱいに広げて話に混ざる。
「今日の授業で先生が話してたもんね。キングとかジョーカーになれる人って、どんな演技をするんだろう」
「ちなみに俺は、今年のジョーカーを狙ってくつもりだから」
「そっか、塁生くんなら本当に獲れちゃいそうだね。でも、僕だって負けないよ!」
「お、そんじゃあ優希はライバルだな」
楽しそうに笑い合っている優希と塁生を、二年生組はほのぼのしながら見つめる。
「何か、二人とも仲良くなってるじゃん。微笑ましいねぇ」
「う、うん。さすが陽の気を持つ一年生同士……陰キャオタクのぼくには、ちょっとまぶしいくらいかも……」
謙杜は目元を手で覆いながら、チラリと左の方に視線を向ける。
そこには、我関せずといった様子で台本に目を通している雄星がいる。



