Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~



「あ、言っておくけど、今の話、八乙女には絶対に秘密だからな」

「え、どうして? 浅羽くんがお父さんに憧れて舞台に興味を持ったって知ったら、雄星くんも喜ぶんじゃないかな」

「ぜってー、やだ。……何か恥ずいし」


言葉通り、照れくさそうな顔で唇を尖らせている塁生の表情を見て、優希はクスクスと笑みを漏らしてしまう。


「ふふ、分かったよ。それじゃあ秘密にしておくね」

「頼んだ。あとさ、俺のことも名前でいいよ。俺も優希って呼ぶし」

「本当? それじゃあ塁生くんって呼ぶね!」

「おう。改めてよろしくな、優希」

「うん! 僕たちの初めての舞台、絶対に成功させようね!」

「当たり前。とりあえず、アイツにまたグチグチ嫌味言われんのも嫌だし? 帰ったら台本を読み込んでおくか」

「僕も! 明日は雄星くんをびっくりさせようね」


塁生の隣を歩きながら、雄星とも何だかんだで馬が合いそうなのにな、と思った優希だったが、その言葉は胸の中にしまっておいた。


――これからお互いを知っていく時間は、まだまだたくさんあるだろうから。