「そうですが……何か?」
「あのさぁ、俺らと一緒にユニット、組んでみない?」
どうやら、雄星を自分たちのユニットに誘うために声をかけたらしい。
しかし雄星は、考える間もなく断りの言葉を口にした。
「いえ、結構です」
「は? 何でだよ。一回くらい、一緒に舞台に立ってみようぜ」
「そうそう。やってみないと、俺らの実力だって分かんないっしょ?」
「いえ、やるまでもなく分かります。アンタたちは、俺が八乙女晃成の息子だから声をかけてきただけですよね? 他人の功績だけを見て、自分もそれに便乗しようとするような利己的な人たちと舞台に立ったところで、俺が求める舞台を一緒に作り上げられるとは思えないので」
きっぱりと言い切った雄星に、ぽかんと呆けた顔をしていた先輩たちの顔が、怒りで赤く染まっていく。



