舞凛学園では、毎週水曜日と金曜日の午後の時間がフリーとなっており、基本的に授業はない。
生徒たちは学内にある舞台に立って芝居を披露したり、練習用の舞台で稽古をしたり、他の生徒たちの舞台の観劇をしたりと、自由に時間を使うことができるのだ。
舞凛学園の敷地内には、いくつもの舞台が設置されている。
稽古用と本番用で使用することになっている舞台があるのだが、申請をすることで、時間制で舞台を自由に使うことができる。
「今日オレたちが使えるのは、ここだよ。時間は今から二時間だからね」
水曜日のお昼過ぎ。
琥太郎について行けば、たどり着いたのは、稽古場Eの舞台だった。
まだ立ち稽古の段階にも入ってはいないが、入学したばかりでまだ稽古用の舞台も見たことがない一年生のためにと、琥太郎が気を利かせて舞台使用の申請をしてくれていたのだ。
「うわー、ここが舞台かぁ……!」
優希は、はじめて立つ舞台上に、興奮を隠しきれない様子だ。



