「俺らは別に……」
「どのみち、メンバーは増やしたいと思っていたところだからな。芥生先輩が舞台に立てるというなら、俺は加入してもらっても構わない」
「よかった! それじゃあ芥生先輩、一緒に舞台に立ちましょう! よろしくお願いします」
振り向いた優希に頭を下げられた謙杜は、困ったような表情で視線をさまよわせてから、小さく頷いた。
「ま、まあ、君がそこまで言うなら……入ってもいいけど……」
「ありがとうございます! 一緒に最高の舞台を作りましょうね!」
(……本当に大丈夫なのか?)
優希に手を握られ、緊張で身をこわばらせている謙杜を見て、雄星と塁生は少しだけ不安になった。
けれど、決まってしまったものは仕方がない。
こうして優希たちのユニットに、四人目のメンバーが加わることになった。
そして、あと一人は欲しいと思っていた五人目のメンバーが加わるのも――これから直ぐのことだった。



