Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~



「あ、あの~……」

「うお! 何、誰!?」

「ひっ! あ、その、驚かせるつもりはなかったといいますか……! ぼ、ぼく、あの、朝比奈くんに呼ばれて、その……!」


俯いておろおろと視線をさまよわせている男子生徒に、優希が親しげな様子で話しかける。


芥生(あざみ)先輩! きてくれたんですね」


どうやら、優希の知り合いらしい。

珍しいターコイズブルーの色をした髪は腰元まで伸びていて、三つ編みにしている。

前髪は目元を隠してしまうほどに長く、分厚い眼鏡もかけているので、その相貌はよく見えない。

けれどスタイルが良く、モデルのような体型をしている。


「二人に紹介するね! 二年生の芥生謙杜(あざみけんと)先輩だよ。この人が、一緒にユニットを組まないかって誘っていた先輩なんだ」

「この人が……?」

「お前が一緒に舞台に立ってみたいって言っていた、例の先輩なのか……?」


塁生と雄星に同時に見つめられた謙杜は「ひいっ」と小さな悲鳴を漏らしながら、素早い動きで優希の後ろに隠れる。