「――そこまで! 浅羽くん、すごくよかったよ! 大切な相手を撃っちゃうことに対する葛藤とか悲しみが、すごく伝わってくる演技だったね」
「へへ、まぁ、できて当然だけどな」
優希に絶賛されて、塁生はまんざらでもない顔をしている。
そして、次は雄星が演じることになった。
芝居にピストルを用いる振りをしていた塁生に対して、雄星は剣を使うらしい。
雄星も、塁生と同じように悲しく辛そうな顔をしながら、腰元に携えているらしい剣を抜く振りをした。
そして、相手に斬りかかる――と思ったら、剣を振り下ろすことなく、足を止めた。
「――じゃあな。俺の、はじめての……」
最期は笑みを浮かべながら、その場に崩れ落ちる。
――そう。後攻の雄星は、わざと自分が斬られて、やられた演技をしたのだ。



