
地方出張、日帰り予定が急遽の泊まりに変更。
会議が押して、ホテルにチェックインした時にはもう22時を回っていた。
「……え、手違い?」
「はい。誠に申し訳ございません」
「どうした」
「あ、それが……」
2部屋予約したはずがホテル側のミスでなぜかタブルの1部屋予約になってしまったことを説明。
フロントスタッフは申し訳なさそうな声で、頭を下げていた。
「他に空いてる部屋、ってないですよね?」
「はい……本日は満室でして……ご希望の部屋がご用意できず、大変申し訳ありません」
「仕方ないな」
ハプニングの末、同じ部屋に泊まることになってしまった。
隣にいた慧は「気にしなくていい」と穏やかに返してはいるけど、莉央の心臓はバクバク。
部屋に入るとダブルサイズのベッドが、どーんと鎮座していた。
(いやいやいやいや……え? え?? ベッド1個!?)
「あ、あの、私床で寝ます! 」
「いや駄目だろ、それは」
「いや、ほんとに大丈夫です私!」
「俺が床で寝る。さすがに女性にベッド譲らないとかありえないし」
「駄目ですよ! そんなことしたら黒瀬部長、体痛くなりますよね!? 」
「……じゃあ……」
一拍の間に慧がちらっと莉央に視線を流す。
「ベッドの端っこ同士で寝るか」
「…………っ!?」
(ど、ど、どういうことーーーー!!??)
To be continued
