それからリビングに戻ると、しばらくして櫂理君が二階から降りてきて、一瞬ヒヤッとした。 だけど、今起きたばっかりな表情を見る限り、独り言を聞かれた心配はなさそう。 櫂理くんはいつもの調子でうどんを啜り、なんなら朝よりも明らかに食欲が増している。 その凄まじい回復力に驚かされながらも、私はホッと胸を撫で下ろした。 それから、私たちは何事もなかったように、たわいもない会話を交わして、いつも通りの日常を迎えた。