悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~






「ねえ。あそこのカップルめっちゃ熱いよね」

「いいなあー。私も爆イケ彼氏に甘えられたい」


それから、人が通るたびに聞こえてくる話し声と、突き刺さるような羨望の眼差し。

これだけ周囲の注目を浴びているのに、櫂理君はものともせず、私の肩に頭を乗せたままスマホをいじっている。

そんな彼の神経の太さには相変わらず驚かされるけど、私も私で悪い気はしない。


それは、甘えん坊の櫂理君が可愛いからか。
それとも、周囲にカップルだと見られていることが嬉しいのか、自分の気持ちがよく分からず頭が混乱してくる。


それもこれも、さっき櫂理君が口元を舐めてきたせいだ。


頬キスなら小さい時にお互い何度かしたことがあったけど、成長してからはパッタリとなくなった。
 
しかも、お父さんの約束があったから尚更そういう事はしてこないのだろうなと思っていたのに。 

思いがけない彼の不意打ちのせいで、今でもドキドキが止まらない。


とりあえず、気持ちを落ち着かせなければと。
櫂理君に気付かれないよう、小さく深呼吸をする。