悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~


「ねえ、櫂理君。向こうのベンチ座らない?」

暫くの間思考に耽っていると、不意に莉子は俺の手を引っ張り、奥のベンチを指差してきたので、言われるがままに俺は後を付いていった。

「はい。膝枕してあげる。櫂理君好きだよね?」

すると、普段はそんなことは絶対言わないのに、催眠術効果のお陰で莉子の積極性が増して、ベンチに座った途端自分の太ももを軽く叩いて合図を送ってくる。

当然それを拒む理由はなくて。
俺は言われるがまま、莉子の太腿に頭を置いて彼女を見上げた。

いつもの膝枕だけど、自分からやるよりも断然こっちの方がいい。


愛されている。

その気持ちがしっかりと伝わってくる莉子の熱い視線。
それが心地良くて、思わず彼女の頬に手が伸び、そっと触れた。


……ああ、今すぐここにキスしたい。

莉子の頬に、額に、鼻に、そして唇に。


止めどなく沸いてくる欲望を抑えながら、自分の唇の代わりに莉子の顔を順々に指でなぞる。

「莉子、愛してる。一生弟扱いでもいいから、ずっと俺の側にいて」

そして、切実な願いを彼女に捧げた。

今の状態で、果たしてこの言葉がちゃんと届くのかよく分からないけど。

それなら、何度でも言い続ければいい。

例え、届かなくても。

可能性がゼロになったとしても。

俺は、絶対に諦めたくないから。


それから、暫くの間莉子の膝枕を堪能し、その間彼女は俺の頭を優しく撫で続けて、気付いたら意識を失っていた。