◇◇◇
「おい、じじい!今すぐ防犯カメラ見せろ!」
校舎の一階まで降り、昇降口とは反対方向にある奥まった部屋の前で立ち止まると、勢いよく扉を開き、部屋の主を呼ぶ。
「あ、櫂理君いらっしゃい。なんか今日は大所帯だね。みかん食べるかい?」
すると、突然入ってきたにも関わらず。腰が九十度に曲がった今にも倒れそうな白髪の爺さんは俺の姿を見るや否や、笑顔で机に並べられているみかんを差し出してきた。
「今はそれどころじゃねーよ!いいから、そこどけ」
けど、俺は見向きもせず爺さんを無理矢理どかすと、パソコンの前に座り操作を始める。
「え?ここって生徒が立ち入っていいの?てか、随分お爺さんと親しいんだね?」
「まあ常連だし」
「あー……どうりで莉子の告白現場によく現れるわけだわー」
何やら遠い目でこちらを眺めている女には構わず、俺は拐われた場所付近のカメラをいくつか指定し、検索画面を開いて大体の時刻を入力する。
そして、早送りをしながら画面を睨んでいると、スマホが落ちていた部屋近くのカメラに、気絶している莉子を運んでいる三人の男達の姿が映っていた。
その先頭に立って男達を誘導しているのは、バイヤーである坂上という男だ。
俺は沸き立つ怒りをなんとか堪えながら、暫く男達の動向を追っていると、校舎前の路上を映しているカメラに黒色のSUVが現れ、そこから二十半ばぐらいの男二人が降りてきた。
それから、運ばれた莉子は車に乗せられ、坂上も同乗すると、そのまま何処かへと走り去っていった。
これで一連の流れは把握出来たけど、莉子を連れ去った奴等が誰なのか分からない。
おそらく、圭が言っていた暴力団の連中である可能性がかなり高いけど、確証がない。
そうなると、あと残る方法はただ一つ。
「まずは莉子を襲った男二人を炙り出すぞ」
そう断言すると、俺はモニターに映る男二人の顔を写真に撮った後、メッセージアプリを開き、とあるグループトークに送信した。
「おい、じじい!今すぐ防犯カメラ見せろ!」
校舎の一階まで降り、昇降口とは反対方向にある奥まった部屋の前で立ち止まると、勢いよく扉を開き、部屋の主を呼ぶ。
「あ、櫂理君いらっしゃい。なんか今日は大所帯だね。みかん食べるかい?」
すると、突然入ってきたにも関わらず。腰が九十度に曲がった今にも倒れそうな白髪の爺さんは俺の姿を見るや否や、笑顔で机に並べられているみかんを差し出してきた。
「今はそれどころじゃねーよ!いいから、そこどけ」
けど、俺は見向きもせず爺さんを無理矢理どかすと、パソコンの前に座り操作を始める。
「え?ここって生徒が立ち入っていいの?てか、随分お爺さんと親しいんだね?」
「まあ常連だし」
「あー……どうりで莉子の告白現場によく現れるわけだわー」
何やら遠い目でこちらを眺めている女には構わず、俺は拐われた場所付近のカメラをいくつか指定し、検索画面を開いて大体の時刻を入力する。
そして、早送りをしながら画面を睨んでいると、スマホが落ちていた部屋近くのカメラに、気絶している莉子を運んでいる三人の男達の姿が映っていた。
その先頭に立って男達を誘導しているのは、バイヤーである坂上という男だ。
俺は沸き立つ怒りをなんとか堪えながら、暫く男達の動向を追っていると、校舎前の路上を映しているカメラに黒色のSUVが現れ、そこから二十半ばぐらいの男二人が降りてきた。
それから、運ばれた莉子は車に乗せられ、坂上も同乗すると、そのまま何処かへと走り去っていった。
これで一連の流れは把握出来たけど、莉子を連れ去った奴等が誰なのか分からない。
おそらく、圭が言っていた暴力団の連中である可能性がかなり高いけど、確証がない。
そうなると、あと残る方法はただ一つ。
「まずは莉子を襲った男二人を炙り出すぞ」
そう断言すると、俺はモニターに映る男二人の顔を写真に撮った後、メッセージアプリを開き、とあるグループトークに送信した。



