嘘から始まる恋煩い!

「だってわたし、桐山の恋を応援してたから。密かに美亜のこととか教えてあげたりしたんだよ。」
「え!何それ初耳!もしかして私の恥ずかしい過去とか流した⁉︎」
例えば清羅と夏にプールで遊んだとき、ちょうどセミが地面に転がっていて、思いっきり公衆の面前で悲鳴(いや奇声)をあげたこととか。
ホラー映画が苦手なくせに、清羅に煽られて調子に乗った私が映画館でそれを見て、震えながら号泣したこととか。

「あぁうん、言ったよ?桐山、かわいい〜って言って喜んでた。」
「はぁ⁉︎」
ちょっとタンマ、すごい聞き捨てならないことを言われたよね?まさか言っただと?
ってか、それを喜んで聞く桐山も桐山だよ!普通ドン引きでしょ⁉︎
「ごめんって。美亜はあまり恋に興味なさそうだったけれど、アプローチされたら変わるかなって。それに、桐山はいいやつだからそのうち好きになるかも?って思って。」
「うぅ〜ん、理由はわかったけどさ………。」
「で、その美亜の気になる人って誰?わざわざそう言うってことは、まだ好きな人ってわけじゃないんでしょ?」
「あぁうん………、清羅って本当に恋愛に鋭いよね。恋愛っていう科目あったら満点で首席合格できそう。」
「いやぁ、それほどでもあるかも?って、話題逸らそうとしても無駄だからね?」
………うん、そこは一応謙遜しようよ。そして話題を逸らそうとはしてないよ。
心の中でツッコミを入れながら、別に隠すことでもないので、白状することにした。