海里センパイと世那と出かけてから1ヶ月が経ち、6月中旬になった。
そう、6月………。
この月は祝日がまったくないし、梅雨の季節ってこともありみんなが忌み嫌う時期だ。
だけど私は、6月が1番好きなシーズンだったりする。
私の苗字に「雨音」と雨が入っているのもあるし、休みがないのが嬉しい。
確かに大変だけれど、忙しいとやっぱり充実している感じがある。
「もう、ほんっとに6月ってサイアク〜。髪型は崩れるし、じめじめするし、もうすぐで期末だし!」
「ね〜、ほんとそれ。6月だけあっという間にスキップしてくれないかな?」
「え、ダメダメ!」
お昼休み、いつものように由羅ちゃんと真帆ちゃんとお弁当を食べていると、ふとその話題が出た。
彼女たちは窓の外で降り止むことを知らない雨を見ながら、はぁとため息をついた。
「え、なんで?」
由羅ちゃんと真帆ちゃんの不思議そうな視線が私を捉える。
「私、雨って天気の中で1番好きなの。だから6月って結構好き。」
「えぇ〜、嘘でしょ⁉︎なんで雨が好きなの?」
由羅ちゃんがぎょっと驚いたように私を見つめる。
「だって、雨ってなんか落ち着くじゃん?なんか、嫌なことも綺麗さっぱり洗い流してくれる感じがするっていうか………。」


