嘘から始まる恋煩い!

五十嵐………って、もしかしなくても美亜の気になっている(?)ヤツだっけ。
え………絶対に許さない、ソイツ。
オレは思わず笑顔の仮面を剥ぎ取って、美亜に黒い笑顔をむけた。
「ねぇ美亜。それってカレカノがするやつなんじゃないの?そこまで親密な関係なの?しかもなんでその人と休日に会ったわけ?その『五十嵐くん』と。」
「か、海里センパイ………?いや、カレカノとかじゃないけれど、私がついついレディースファッションの店を見ていたら、五十嵐がよかったら一緒に見に行こう、と誘ってくれたんです。それに、その日は五十嵐とたまたま会ったんですよ。」
オレが久々にブラック全開にしているからか、美亜は少し戸惑いつつもハッキリと答えた。

………って、その五十嵐ってヤツ、相当なお人好しだな。それか、彼も美亜のことが好き………?
もしオレが五十嵐の立場だった場合、相手がどうでもいいヤツだったら、絶対に服を一緒に見に行ったりなんてしない。
だって好きな人以外が一生懸命服を選んでいたとしても、その間は海に漂うマイクロプラスチックより価値ない時間だし。
しかも、五十嵐側から提案したってこと?気遣いができるヤツなんだな………じゃなくて。
オレ………そしておそらく世那も、対抗心を燃やして口を揃えて言った。

「美亜(姉ちゃん)、一緒にその服屋さんへ行こうか?(圧)」