嘘から始まる恋煩い!

「………りセンパイ。おーい、海里センパイっ!」
「あ、ごめん。なになに?」
「この後、世那が洋服屋を見に行きたいって言っているんですけど、どうですか?」
「ん?あぁいいね、行こう。美亜も洋服見たい?」
美亜のことを考えていてついぼーっとしてしまったいた思考が、我にかえる。
確かに、オレも新しい服そろそろ新調したいからいいかも。今日お金はそれなりにあるし、一着くらいなら買えるだろう。
美亜も洋服見るのかな、もし見るんだったら美亜にプチファッションショーをやってもらいたい。
美亜が試着しまくるのを見たいと思ったオレは、さりげなく聞いてみた。

「ん〜。私は先週五十嵐と一緒に見たので、どっちでもいいんですけど。せっかくだからまた見たいな。」

・・・。
オレの脳は、その言葉を理解するのに少々時間をかけた。
え、「私は五十嵐と一緒に洋服を見た」って言った?
「「…………は?」」
同じく戸惑っていたらしい世那も、オレとまったく同じタイミングでそう低く呟く。
いつもなら「生意気なガキが、マネするな」と思うところだけど、今はそんなのどうでもいい。
「え、なにその話。おれ聞いてないんだけど。まさかおれの誕プレを選んだ日のこと?」
「うん、そうだよ?プレゼント選びのついでに一緒に寄ったんだよ〜。」