嘘から始まる恋煩い!

私が五十嵐と世那への誕プレを選んだ週の金曜日。
5月15日、その日は私の弟である世那の誕生日だ。
朝に誕生日おめでとうの一言を告げたけれど、お互いバタバタしてしまっていてあまり話せなかった。
だからいつもより気持ち早めで家に帰ることにした私は、清羅と途中までの道を歩いていた。
「そういえば、今日ってなんで美亜はそんなに急いでるの〜?」
「今日は弟の誕生日なの。だからお祝いしたくて早めに帰らないとなって。」
「え〜。美亜っていいお姉ちゃんだね〜。高校生になっても弟想いってなかなかいなくない?」
「もちろん褒め言葉だよ、」と付け加えた清羅に対して、私は曖昧な笑みを浮かべた。
「そう?ありがと〜。」
弟想いのいいお姉ちゃん………か。
五十嵐にも同じこと言われたなぁ。
………でも私、そんなに尊敬されるほど弟想いじゃないと思う。
だって………。

「ねぇ聞いてる〜?また彼氏と別れちゃったんだけどさぁ。」
ふと暗い気持ちに陥っていると、清羅のちょっとだけ拗ねたような表情が視界にうつった。
「ああごめん、聞いてるよ〜。」
「どうすればいいかな?彼氏候補何人かいるんだけど、みんな微妙で〜。」
じゃあ男遊びをやめればいいじゃん……と思ったけれど、清羅にも事情があるしなぁ。