プリンセスに世界一の愛を

レッドブラウンに染めた髪をアイロンで緩く巻いて、ネイルはアイシャドウに合わせてピンク系。誕生日に草太から貰ったピアスをつけ、この前友達と遊びに行った時に買った新しいワンピースを着る。

「うん。いい感じ!」

身支度は終わった。しかし、まだ大仕事が残っている。私はキッチンへと走った。



鞄と荷物を持って待ち合わせ場所へと向かう。すでに草太は来ていた。私は足早に近付く。

「ごめん。待たせちゃった?」

スマホを見ていた草太は顔を上げ、笑顔を向けてくれる。

「ううん。てか、待ち合わせ時間の五分前だし」

「ならよかった」

そう言った後、私は草太の前でくるりと回った。デートが始まる前にはいつもこうやるんだ。

「ねぇ、今日の私は何か違うと思わない?」

「う〜ん」

草太は考え始めた。私のいつもと違うところを探すこと。そしてそれを褒めること。これが私たちの決まりだ。

しばらく草太は私を見つめた後、「あっ!」と声を上げた。